【警告】このブログは、語学学習オタクの筆者が、日本の教育の賜物であるオタク力を駆使して、実際に地元スクールで小中高生に教えている文法講座です。多分に雑学が含まれます。シンプルかつ要点だけ知りたい方は、各メインの章の「まとめ」に飛ぶか、他の分かりやすい文法専門家のサイトに行かれることを強くお勧めします。また、オタク基質は満足しても、話せるようになるかは、補償致しかねます。
※このブログでは、「英語の語順」と言う意味で、通常の「S+V」と言う表記ではなく「S→V」としてあります。
さて、前回の第1文型に続き、今日は、第2文型に参ります。
しかし、ここで先に待ち構える落とし穴の場所を教えておきます。
それは、動詞の意味によって、この先第2文型かその他の文型か、どちらかに分れます。そして、「一体どっちなのよ!?」とあなたは、問い詰められるという罠です(笑)
がーんがーんがーん・・・ひどい(笑)
なので、
- 第2文型と
- 第3文型、
- 「一体どっちなのよ!?」
別々のブログで観る事も出来ますし、時間がある方は、ここで一気に学んでしまいましょう!
とにかく、最後に「ねえ、一体どっちなのよ!?」ということを見分けられる様になるのが目標です。
第2文型(S →V →C)とは何か?
第2文型は、S(主語)→V(動詞)→C(補語)
の順で並んでいる文型です。
これ↓
※C = Complement 名)補語、〜を完全にするもの、補完物
他動)〜を完全にする、~を補足する
補語とは?
C(補語)とは、何かを補って、完全にする言葉です。
何を?ここでは、S(主語)です。※ここではね、フフフフ・・・。
ですから、Be動詞の文章、
I am a teacher.(私は教師です)私 = 教師
S V C S = C
I am happy. (私は、幸せです)私 = 幸せ
S V C S = C
のように、C(補語)は、S(主語)の状態を説明して、補足しています。
上の例では、完全に
S = C
の状態です。では、何故 = じゃ無く、 ≑(ほぼ等しい) なのか?
第2文型は、Be動詞の他に、以下の様な動詞を取る事もあるからです。
Be動詞以外で第2文型の意味になる動詞
↓オレンジ色の単語は、この意味の時だけ第2文型と覚えよう!↓
【状態系】
「~のままである」
・keep
・remain
・stay
【変化系】
「~になる」
・become
・get
・grow
・turn
・make
・go
・come
・fall
・・・etc
【知覚系】
・look 「~に見える」
・seem 「~らしい」
・appear「~に見える」
・feel 「~感じる」
・taste 「~の味がする」
・sound 「聞こえる」
・smell 「~な匂いがする」
しかし!第2文型で、これらの動詞が使われるときは、
上記の意味の時だけ!と言う事を覚えていてください!
その他の場合は「一体どっちなのよ!?」の方で、説明したいと思います!
第3文型(S → V →O)とは何か?
第3文型とは、S(主語)→V(他動詞)→O(目的語)の順で並んでいる文です。
第3文型は、「第1文型」の章「自動詞」と「他動詞」の所でも触れましたが、O(目的語)を取るので、他動詞(Transitive verb)しか使えません。
ですから、
I love you. (私は、あなたを愛している)
S V O
We eat curry.(私達は、カレーを食べる)
S V O
SがOに何かする(V)訳で、S≠O ですね!
一体どっちなのよ!?
第2文型と第3文型の違いは、分かりましたか?
文型だけで言うと、さほど難しくはないですね!
動詞の意味を理解することがポイント!
第2文型の、Be動詞以外の動詞の所で、オレンジ色の動詞は、「この意味の時だけ」第2文型になりますと言いましたね! ですので、他の意味の時は、他の文型になるんですね
ややこしい〜(;´Д`) 面倒・・・。
そう思って、以下にまとめてみました。
Be動詞以外では、第2文型は自動詞を取りますが、
あくまでも「動詞の意味」が「S≒C」になるものだけが第2文型を取ることが出来、そのほかの意味では、他の文型を取ることに注意して下さい!
第2文型とその他の文型での意味の違い
第2文型 | その他の文型 | |
状態系 | 〜のままだ | |
Keep | (自)〜のままだ She keeps carlm. S V C (彼女は静かなままだ) | (他)〜を保つ 第3文型 She kept her cake. S V O (彼女はケーキを取っておいた) |
remain | (自)〜のままだ He remains silent. S V C (彼は沈黙したままだ) | (自)とどまる 第1文型 He remained in the classroom. S V 前置詞句 (彼は、教室に残った) |
stay | (自)〜のままだ My shop stays open S V C (私の店は、ずっと開いている) | (自)泊まる、滞在する 第1文型 She stayed at my house. S V 前置詞句 (彼女は、私の家に泊まった) (他)〜を防止する、和らげる第3文型 I stayed my hunger. S V O (私は、食欲を押さえた) |
変化系 | 〜(の状態に)なる | |
become | (自)(〜に)なる He became king. S V C (彼は王になった) | (他)〜に似合う 第3文型 This dress becomes you. S V O (このドレスは、君に似合う) |
get | (自)〜(の状態に)なる He got angry. S V C (彼は怒った) | (他)〜を得る、もらう 第3文型 I got this ring. S V O (私は、この指輪をもらった) |
grow | (自)(〜に)なる He is growing tall. S V C (彼は、背が伸びている) | (自)成長する、育つ He grew 5cm. 第1文型 (彼は5cm背が伸びた) (他)〜を栽培する、育てる The farm grows potaoes. (その農家はジャガイモを栽培している)第3文型 |
turn | (自)(〜に)なる The leaves turned red. S V C (葉が赤くなった) | (自)回る、~になる… The earth turns around the S V 前置詞句 sun. 第1文型 (地球は太陽の周りを回る) (他)〜回す、裏返す… I turned the pancake.第3文型 S V O (私はそのパンケーキを裏返した) |
make | (自)(〜に)なる He made a good teacher S V C (彼は良い教師になった) | (他)〜を作る 第3文型 He made a pancake. S V O (彼は、パンケーキを作った) |
go | (自)(〜に)なる He went crazy. S V C (彼はおかしくなった) | (自)行く 第1文型 He went to school. S V 前置詞句 (彼は、学校に行った) |
come | (自)(〜に)なる Dreams come true S V C (夢は叶う) | (自)来る 第1文型 He came to the party. S V 前置詞句 (彼は、そのパーティーに来た) |
fall | (自)(〜に)なる S V C He falls asleep. | (自)落ちる 第1文型 He fell down the stair. S V 前置詞句 (彼は、階段から転げ落ちた) |
知覚系 | ||
look | (自)様に見える It looks rain. S V C (雨が降りそうだ) | (自)見る 第1文型 She looked at the sky. S V 前置詞句 (彼女は空を見た) |
seem | (自)様に見える She seems kind. S V C (彼女は親切そうだ) | ― |
appear | (自)様に見える He appears a rich man. S V C (彼は金持ちの様だ) | (自)現れる、出演する 第1文型 He suddenly appeared. S V (彼は突然現れた) |
feel | (自)感じがする It feels like rain. S V C (雨が降りそうだ) | (他)〜を感じる、~と思う I feel that he is a good doctor. S V O 第3文型 (私は、彼が良い医者だと思う) |
taste | (自)味がする It tastes good. S V C (良い味がする) | (他)〜を味見する、~を試食する I tasted the curry. 第3文型 S V O (私は、そのカレーの味見をした) |
sound | (自)鳴る、音がする It sounds nice. S V C (素敵な音がする) | (他)〜を鳴らす He sounded his trumpet. S V O 第3文型 (彼は、トランペットを鳴らした) |
smell | (自)〜な匂いがする It smells nice. S V C (いい匂いがする) | (他)〜の匂いを嗅ぐ、感づく I smelled the flower. S V O 第3文型 (私は、その花の香りをかいだ) |
※前置詞句…前置詞+名詞のかたまりで、「副詞」や「形容詞」の働きをするもの
まとめ
- 第2文型とはS(主語)→V(自動詞)→C(補語)の文型である
- 第2文型は、自動詞で補語を取る文型である S≒C
- 第2文型の動詞は「Be動詞」「状態系(~のまま)」「変化系(~に)なる」「知覚系(~の様に見える・感じるetc)」時だけである
- 第2文型で使われる一般動詞が他の意味でつかわれるときは、他の文型に変化する
- 第3文型とはS(主語)→V(他動詞)→O(目的語)の文型である
- 第3文型で使われるのは、他動詞である S≠O
- 他動詞は目的語を取る