注:これは、第1文型の所で書いた自動詞と他動詞の違いについて書いたものの再掲載です。
自動詞と他動詞の違い
実は、英語のV(動詞)には、
自動詞(Intransitive Verb)
と
他動詞(Transitive Verb)
※trans …超えて。横切って、他の側へ、別の状態(場所)へ
と言う2種類があります。 語彙説明(水色の部分)にもある様に、
自動詞(Intransitive Verb)・・・「別の場所に」行くことが出来ない動詞
で
他動詞(Transitive Verb)・・・「別の場所に」行くことが出来る動詞
です。
※in ・・・否定の接頭語「できない」
※itive・・・接尾語「~の性質を持つ」「~の傾向を持つ」
どういう事かと言うと、こんな感じ
自動詞(Intransive Verb)は、それだけで意味を成すことが出来るが、他の動詞に働きかけることは出来ない動詞
で
他動詞(Transive Verb)は、他の動詞に働きかけなければいけない動詞
ですので、意味的には、
自動詞(Intransive Verb)には、日本語の「~に」「~へ」等の方向を表す助動詞の意味は含まれていません。だから、目的語は必要ありません。それだけで分が成り立ちます。
I Run. (私は、走る)
She Smiles.(微笑む)
一方、
他動詞(Transitive Verb)には、日本語の「~に」「~へ」といった意味が既に含まれています。だから、「目的語」を取らなくてはいけません。
I eat curry.(私はカレーを食べる)
I love you(私は、君を愛している)
逆に言うと、
自動詞(Intransive Verb)が、目的語を取る為には、日本語の「~に」「~へ」といった意味を持つ、「前置詞」が必要になります。
She smiles at him. (彼女は彼に微笑んだ)
また、
他動詞(Transitive Verb )は、「目的語」と言う相手が必ず必要になります。
I eat . (私は、~を食べる)←は、おかしい!(何を?ってなる)
そして、第1文型は、S+Vだけで成り立つとお話ししましたよね?
ですから、
第一文型では、
目的語が必要のない子である
自動詞(Intransive Verb )
だけが、使えるのです。
動詞を覚える時にした方が良い事
この、自動詞か他動詞かと言う問題は、この後の文型でも非常に大切ですので、しっかりどんな子か覚えておく必要があるのですが、
中学生の時、単語を覚える時に
run 走る
smile 微笑む
eat 食べる
みたいに覚えていた皆さんは、今後は、
run 走る
smile 微笑む
eat ~を食べる
と、覚えるとより、自動詞か他動詞か見分けがつくようになります。
これをコツコツ続ける事で、動詞の後に前置詞を取るべきか、直接、目的語を取るべきなのかが、段々と分かる様になりますので、ゆっくりで良いので頑張って見て下さい!
まとめ
- 第1文型とは、S(主語)→V(自動詞)で成り立つ文型である
- 第1文型では、自動詞のみが使われる
- 「自動詞」は、「目的語」を取らず、目的語を取る場合は、「前置詞」が必要 (自動詞→前置詞→目的語)
- 「他動詞」は、「目的語」を必ず取り、「前置詞」を必要としない (他動詞→目的語)
- 動詞を覚える時は「~を」「~に」と言う意味がある場合は、それ事覚えると良い
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