第1文型(S→V)とは?〜自動詞と他動詞の罠にハマるな!〜



【警告】このブログは、語学学習オタクの筆者が、日本の教育の賜物であるオタク力を駆使して、実際に地元スクールで小中高生に教えている文法講座です。多分に雑学が含まれます。シンプルかつ要点だけ知りたい方は、各メインの章の「まとめ」に飛ぶか、他の分かりやすい文法専門家のサイトに行かれることを強くお勧めします。また、オタク基質は満足しても、話せるようになるかは、補償致しかねます。


第1文型 とは何か?


※このブログでは、「英語の語順」と言う意味で、通常の「S+V」と言う表記ではなく「S→V」としてあります。


さて、いよいよ英語の5種類ある文型の一つ、第1文型です。

S(subject)= 主語
V(verb) = 動詞 

Subjects…主題・問題・主語

第1文型とは、つまり、こうです。

はい、以上。

ごめん。言い過ぎました。でも、本当にこのイメージを覚えていてください。

I run.     私は、走る。
She smiles. 彼女は、ほほえ笑む。

こんな、感じに、S(主語)とV(動詞)だけで成り立つ、一番短い文の形を

第1文型(S→V)、言います。


修飾語を見分ける


とは言え、人生でそんなに、

I run (ワタシは、走る)

だけ使う事って少ないじゃないですか。(「走れメロス」のメロスくらい?)

だから、大概は、

I run every morning. ( 私は、毎朝走る)

の様に、もうちょっと状況を詳しく説明する為に、時、場所、方向などを表す言葉などと一緒に使われることが多いです。

この、every morning の部分は動詞を修飾しています(掛かっているとも言う)「修飾している」と言うのは、「もうちょっと詳しく説明する」と同義語です。だから、ただ「走る」んじゃ無くて、「毎日」走るわけです。

この修飾している部分を、ぜーんぶ取り除いたら、

「あら、これしか残らなかったわ」

↑それが、第1文型(S+V)です。

・・・。

ここで英語嫌いな元高校生達が、こう言っているのが聞こえてきました…。

いや、まて、そんな簡単だったら、英語嫌いになってるはずねーよ。

確かに…。きっと、知らない間に、罠に嵌められていたに違いありません。

そう

自動詞他動詞と言う、罠に…


自動詞と他動詞の違い


実は、英語のV(動詞)には、

自動詞(Intransitive Verb)

他動詞(Transitive Verb)

※trans …超えて。横切って、他の側へ、別の状態(場所)へ

と言う2種類があります。 語彙説明(水色の部分)にもある様に、

自動詞(Intransitive Verb)・・・「別の場所に」行くことが出来ない動詞



他動詞(Transitive Verb)・・・「別の場所に」行くことが出来る動詞

です。

※in ・・・否定の接頭語「できない」
※itive・・・接尾語「~の性質を持つ」「~の傾向を持つ」

どういう事かと言うと、こんな感じ

自動詞(Intransive Verb)は、それだけで意味を成すことが出来るが、他の動詞に働きかけることは出来ない動詞

他動詞(Transive Verb)は、他の動詞に働きかけなければいけない動詞

ですので、意味的には、

自動詞(Intransive Verb)には、日本語の「~に」「~へ」等の方向を表す助動詞の意味は含まれていません。だから、目的語は必要ありません。それだけで分が成り立ちます。

I Run. (私は、走る)
She Smiles.(微笑む)

一方、

他動詞(Transitive Verb)には、日本語の「~に」「~へ」といった意味が既に含まれています。だから、「目的語を取らなくてはいけません

I eat curry.(私はカレー食べる)
I love you(私は、君愛している)

逆に言うと、

自動詞(Intransive Verb)が、目的語を取る為には、日本語の「~に」「~へ」といった意味を持つ、「前置詞」が必要になります

She smiles at him. (彼女は彼微笑んだ)

また、他動詞(Transitive Verb )は、「目的語」と言う相手が必ず必要になります。

I eat   . (私は、~を食べる)←は、おかしい!(何を?ってなる)

一人でやってたら可笑しい他動詞君には目的語ちゃんが必要

そして、第1文型は、S+Vだけで成り立つとお話ししましたよね?

ですから、

第一文型では、

目的語が必要のない子である

自動詞(Intransive Verb )

だけが、使えるのです。


この、自動詞他動詞かと言う問題は、この後の文型でも非常に大切ですので、しっかりどんな子か覚えておく必要があるのですが、

中学校まで単語を覚える時に

run  走る
smile 微笑む
eat 食べる

みたいに覚えていた皆さんは、今後は、

run    走る
smile   微笑む
eat   ~を食べる

と、覚えるとより、自動詞他動詞か見分けがつくようになります。

そして、元高校生のみなさん!時々

「あれ?この単語、前置詞いるんだっけ?」と不安になっていませんか?

それは、もしかしたら、この自動詞他動詞をあまり意識していなかっただけかもしれません。時々「~を」や「~と」を含む単語だったかを見返してみるとその不安は消えるかもしれません!


まとめ


  • 第1文型 = S(主語)→V(自動詞)
  • 第1文型 = 時、場所、方向などを表す言葉(修飾語)などと一緒に使われることが多い
  • 第1文型で使われる動詞は自動詞だけ
  • 自動詞は、それだけでは目的語を取れない
  • 自動詞 + 前置詞 で目的語を取れる
  • 動詞を覚える時は、「~を」「~へ」などの意味がある場合は、それごと覚えるのが今後の為!

第2文型に続く→

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