- 英語の文型とは?
- まとめ
【警告】このブログは、語学学習オタクの筆者が、日本の教育の賜物であるオタク力を駆使して、実際に地元スクールで小中高生に教えている文法講座です。多分に雑学が含まれます。シンプルかつ要点だけ知りたい方は、各メインの章の「まとめ」に飛ぶか、他の分かりやすい文法専門家のサイトに行かれることを強くお勧めします。また、オタク基質は満足しても、話せるようになるかは、補償致しかねます。
英語の文型とは?
そもそも、英語の前に、私のスクールに来た中高生には、必ず話す事ですが、
日本語には、文型と言う概念はありません
(というか必要ない)。
どうして?→語順が(関係)無いから。
僕は、君が好きだ。(うん)
でも
君が好きだ、僕は(ちょっとポエティック♡)
でも、
好きだ、僕は君が!(ドラマティック!)
でも、多少のニュアンスの違いはあれど、通じます。
これは、日本語の「女子」じゃ無く「助詞」のお陰。
「助詞」
高校生(元高校生も)覚えてますか?
語学学習史上、最強にオタク度の高い(と勝手に私が思う)「中学の日本語文法」の中に出て来る、
「助詞」・・・「単語を文法上の性質・形・働きによって分類した品詞の一つ、活用しない「付属語」」(死んだ?)である
因みにこの女子、いや「助詞」、こんだけあります。
格助詞・・・「が・の・を・に・へ・と・から・より・で・や」10個
接続助詞・・「は・と・ても・けれど・ながら・が・のに・ので・から」9個
副助詞・・・「は・も・こそ・さえ・でも・ばかり・など・か」8個
終助詞・・・「か・な・ね・よ・ぞ・とも・なあ・や・わ・ねえ」10個
はぁ(;´Д`) 疲れた。ねえ、もしかして寝た?起きて!
私たち日本人は、これを小さい頃から、周りの大人や本やテレビなどから、少しずつ少しずづ教わって、(それは、「が」じゃ無くて、「に」でしょ。とかね)まあ、中学生(12歳)位には、ほぼ大体の人が使いこなせています。(ビバ、オタク言語!)
そして、この「助詞」は、言葉(単語)に意味を肉付けしてくれるので、
「助詞」があれば、語順など滅茶苦茶でも「言わんとすること」が分かる様になっています!!(凄い発明!)
例えば、「僕は、君が好きだ。」は、
格助詞「は」が付いている単語「僕」が、動作をする人=「主語」
もう一つの格助詞「を」は、連用修飾語であることを表す。つまり、動詞(形容詞・形容動詞)を修飾する(ここでは「君」に動作が向かってる。「君」が「目的語」だよん)
↑これを、みなさんは、すでに知っている!!凄過ぎ!(今、ノンジャパニーズ話者がFワード連発したからね(韓国人以外。韓国語は助詞があるから、多分ね))
しかし、
英語には、この「助詞」の中の「格助詞」の、主語である事を示す「~が」と目的語を表す「~を」が無い
(勿論、「終助詞」例)なんとかだ「なあ」は無い。
「接続助詞」「副助詞」の代わりになるものはある、でも、それはまた今度)。
「格助詞」「~が」が無かったら、どうすんの?
え?誰が、何を、どうしたか、どうやって分かるの?
語順で知るんです。(偉そう)
文の最初の単語=主語(S)
2番目=動詞(V)
3番目以降=補語(C)か目的語(O)
それ以降=おまけ(いい加減www)
この順番で、単語と単語の関係性を決めています。
だから、尾崎豊の歌にもある様に(知らねーか)
僕が君を好きな気持ちは、
I love You.
この順番でしかダメ。だって、
You love me.
じゃあ、君は僕が好きだ―!って、え?大丈夫?ってなる。
助詞をつければ、語順はどうでも通じる(なんなら主語無くても通じる)
「おっとり」日本語
に対し、
とにかく、「誰が」→「どうした」と責任の所在と結論を先に言いたがる英語
文法一つとっても、なんとなく国民性が見えてきませんか?
そして、何故、英語が苦手なんだろう?と思われている方、もしかしたら、根本的な考え方が、違っていたのかもしれません。たまにテレビで耳にする外国の方の「ワタシ・スキデス・タコヤキ」これは、英語話者からしたら、非常に話しやすい上に、気持ちがこう、しっくり来るわけです。
だから、「話す」方を上達したい方は、あの、
「ワタシ・スキデス・タコヤキ」外国人
を見習わなくてはいけません!
だから、今まで習ったことは無駄ではありません!
英語から日本語に訳す時は、「後ろから」
話す時は、「ワタシ・スキデス・タコヤキ」、この一択です!
次回は、高校で最初に習う「5文型」の「第1文型」について書きたいと思います。
まとめ
・英語とは、語順で単語の役割を決める言語である。
・だから、英語には「文型」が必要である。
・何故なら日本語の「主格」や「目的格」を表す「助詞」が無いから、そうするしかないのである。
・英語のスピーキングを上達したければ、「ワタシ・スキデス・タコヤキ」外国人を見習え!